浄化のパラドックス(2)

20年以上前、アカシックレコードの本質を教えていただいた老師に、本当の意味での浄化をしたいのであれば、日本では2カ所(関東と関西にそれぞれ1箇所ずつ)しか存在しないと教えていただいたことがあります。そして私の経験からしても、それは真実に近い話だと感じています。

その1つである関東のお寺さんは、プロフィールに書いてある通り、私も修行させていただいた場所です。

敢えて書きます。

そこには、檀家であっても触ること以前に見ることすらできない、ある「モノ」があります。座主のご厚意により、深部の重要な領域で、そのモノで修行させていただきました。曰く、そもそも、存在していることを公にしていない、開山した際に大陸から渡ってきたものだそうです。正確に書くならば、密教ですので、公表してはいけない部分かもしれません。私自身は、どこかの宗教あるいは何かの神を対象とした信仰はなく、あくまでも「存在」というエネルギーに、最大限の敬意と畏敬の念を示すのが、人が人として現世に生きる価値があると考えています。とは言え、実は修行後にモノの由来を教えていただき、非常に驚いたのも事実です。座主は、普通の人としてそのモノを手にしたのは、日本で初めてで今後もないでしょうと笑っておりましたが。

では、なぜ日本に2カ所しかないのか。

存在、つまり、エネルギーを扱う場所としての資質が重要なのです。

Modulation の家の導線の様に、エネルギーのためにしっかりとした領域を確保しなくてはいけません。

残念な話なのですが、近年はどこでもお金の問題があります。有名なところでも、入ってくるお金が減少している実情があり、誰であっても広く来てもらいお金を落としてもらおうという方針に転換しています。タイムリーな話ですが、つい最近のYahoo!ニュースでも、集客のためにあの手この手で営業を行っていると出ていました。営業を否定するつもりはありませんが、違う策もあるのではないかと感じる部分でもあります。

問題は、その方針のため、結界を変更していることもあるのです。

結界の意味としては、人払いもあります。ですので、拝金主義として、もっと言えば、単なる観光地化は問題が起きやすく、さらに回復不可能な場所としての資質が低下してしまうのです。